建築や空間をビジュアル化する時、私たちが特に大切にしているもののひとつが、「気配」を描き出すことです。

気配とは、目には見えないけれど、そこに確かに存在する空気感や温度、
あるいは静けさや、人の気配のようなものを指します。

ただ形や素材をリアルに再現するだけでは、
空間が本来持つ雰囲気や、そこに漂う感情まで伝えることはできません。

たとえば、人気のない朝のロビー、午後の日差しが差し込む静かな読書室、
夜に柔らかく光る中庭──
空間は、時間や光、そこにいる人々によって、さまざまな「表情」を持ちます。

perspective+では、パースを通じて、
単なる空間の写しではなく、その場に立った時にふっと感じる「気配」までを可視化できるよう、
一枚一枚、丁寧に向き合いながら制作を行っています。

これからも、建築×光×空間が紡ぎ出す物語を、静かに、誠実に、伝えていきたいと思います。